ボート競技は、水上の2000m、あるいは1000mの直線コースを誰よりも速く漕ぎ切れば勝ちという、シンプルなスポーツです。「漕艇」や「ローイング」とも呼ばれ、乗る船はとても細長く、後ろ向きに進みます。また、足は固定されており、座席が動く構造となっています。このボートに乗って、オールを使って漕いで、そのスピードを競います。
ボート競技は欧米で盛んであり、オリンピック競技にもなっています。9人乗りの「エイト」が花形ですが、1人乗りや2人乗り、4人乗りなど、漕ぎ手の人数によって様々な種目があります。
一見、パワーや体力があれば勝てそうに思えますが、それだけではありません。自分より長いオールの先を水面に固定し、不安定な船に力を伝える必要があります。また、2人乗り以上では選手同士のいかに息を合わせるかが鍵を握ります。バラバラに漕ぐとブレーキがかかってしまい全くスピードが出ません。全員シンクロして同じ動きをすることでリズムよく速く進むことができます。この統一感をより高めるために舵手(COX)という役割の人が乗る種目もあるほどです。このようなシンプルながらも奥深いスポーツであることがボートの魅力の一つです。
後ろ向きに進んでいくので陸上や水泳とは違った駆け引きがあります。また、水面の穏やかさや追い風、向かい風、横風などのコンディションにも大きく作用されやすく、とても奥が深いスポーツです。
東京科学大学医歯学系漕艇部は1957年に創部され、旧東京医科歯科大学の中で最も歴史ある部活動です。地方の大会から全日本級の大会まで様々な競技会に参加しています。
ほとんどが大学からボートを始めていながら、過去にはオリンピックや大学生の世界大会に出場した先生方もいらっしゃいます。現在監督を務めて下さっている小坂先生も大学生の世界大会に出場された先生の一人です。輝かしい歴史と伝統のある部活動です。
医歯学系の運動部が主に医学生限定の大会に出場している中、私達東京科学大学医歯学系漕艇部は日本一の大学を決める、全日本大学選手権大会(通称インカレ)での優勝を目指して日々練習を重ねています。約90校が出場するこの大会で、私達は全学部に劣らない優秀な成績を多数残しています。
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